7月9日、本日の入荷をお知らせいたします。会津坂下町曙酒造さんより「天明」新商品2種届いております。モデルは曙酒造木村君です。
■天明kitakata yamada東京精米86■
純米酒スペック
原料米:喜多方産山田錦 86%東京精米
日本酒度:±0
酸度:1.4
度数:13度
火入れ:記載なし(要冷蔵)
本体価格:3,000円(1.8L)
今期は割り当ての超限定販売となりました。どうぞお早めにお願いいたします
蔵元案内より~
震災後僕らの意識、目指す酒蔵像、郷土に対する考え方が大きく変わりました。生まれ育ったこの地で、永遠に酒造りが出来ることが当たり前ではないことを学び知ったのです。地元のお米屋さん、農家さんに尽力いただき、震災前は全体の45%だった県内産米の使用率が、今期の造りで80%までになりました。使用率が自然とあがっていったのは、難しい事ではなく、単純な想いからです。僕らが生み出す酒が、楽しい輪の中で呑まれ、そこから会津坂下へ、会津へ、そして福島へ足を伸ばすきっかけに、知っていただく、好きになっていただくきっかけになりたいと。生まれ育んでくれた郷土へ感謝と愛を。僕らの生み出す酒は、郷土を垣間見る窓でありたい。そう願っています。いずれ、自然と来るであろう、地元産米100%使用のその日へ向け表現力を高めるための準備と経験を、普段の酒質向上の成長の糧として。これが磨かない米を使用した表現へチャレンジした動機です。
ある方に、東京のお米屋さんとの繋がりを作っていただきました。二人には、凝り固まった常識、狭い見識に気付かせてくださり、新しい可能性と挑戦するきっかけをいただきました。本当に感謝しています。その東京のお米屋さんは、特注の精米機を持ち、お米の圃場には必ず足を運ばれ、様々な事を分析、適切な指導をされ、生産者、農業関係者、飲食店から一目置かれる、お米界の中心にいるような凄い方です。その方から、“酒米は、なぜ削るのか? ”“削る必要は本当にあるのか?”という提起。そして、“同じ米からでた味が違う2種類の糠”をなめさせてもらい、ほんの数%の削る層の差で、雑味の感じ方が全く違う。という体験をさせていただきました。それは、心白を求めて削る、米の表面の不必要な物質取り除くために削るなど、皆が、教材が伝える事を、当たり前にやってきた自分にとって、とても衝撃的な事でした。そして、色んな事を考えるきっかけに、チャレンジをするきっかけになりました。食米からはじめてこの試みも今期で4期目。新たにお米屋さんと共通の農家さんに、喜多方の地で、山田錦を植えていただき、その山田錦を東京で精米いたしました。
精米技術で雑味を消し、低温発酵で磨かなくても透明感ある酒質の構築をめざしました!! ぜひ宜しくお願いいたします。
■天明純米大吟醸夢の香40■
原料米:会津産夢の香40%精米
酵母:自社ブレンド
日本酒度:±0
酸度:1.4
アルコール度数:16度
火入れ:1回熱酒急冷
本体価:4,300円(1.8L)、2,150円(720ml)
「夢の香」は福島県農業試験場において、「五百万石」に替わる良質な酒造好適米品種 を育成する目的で、1991年、「八反錦1号」を母、「山形酒49号」(のちの「出羽燦々」)を 父として人工交配し、育成された系統であります。自分たちと同じ土地で育ち、そこに立ち、同じ陽に当たり、同じ風に吹かれ、同じ水を飲み、ふくしま会津に育った米と共に酒造りに向かう。天明立ち上げ時より大切にしてきた想いが、震災以降ぶれない強い軸となりました。地元会津のみずほ農園さんの手によって育てられた夢の香を40%まで精米、二つの仕込をブレンドしました。旨みと特徴的な酸味のバランス、天明らしさを大切に醸しました。天明速醸もと最高峰のお酒です。是非ご賞味ください。