先日ご紹介しました、「会州一」の大吟醸酒のあらばしりに続きまして、中取りが本日入荷でございます。
まずは前置きとしますと、山田錦を35%まで精米して仕込んだお酒は鑑評会に出品するレベルのお酒で、市販されているものは一升瓶1万円、四号瓶5,000円ぐらいが相場です。
「あらばしり」と言うのはお酒を搾った際、最初に垂れてくる濁った部分と言う解釈でよいかと思います。
「中取り」とは、色々解釈があるようですが、会州一さんでは袋取り(雫取り)したお酒で、あらばしり以降の濁りのなくなった部分を指します。
「中垂れ」「中取り」とも同じような意味合いで取って頂いて良いと思いますが、一般的には、搾りの作業の中の、中頃に搾れて出てくる部分(最初の頃の部分を「あらばしり」、最後に搾れて出てくる部分を「責め」)を言い、酒質が一番安定していて美味しいと言われます。
今回登場はその「中取り」から、二種類です。
①大吟醸 無濾過原酒中取りしずく生酒
原料米:兵庫県産山田錦35%精米
アルコール度数:17.2度
日本酒度:+4
酸度:1.4
アミノ酸度:1.1
酵母:協会9号系(M-310)
火入れ:なし
本体価格:2,714円(720ml) *一升瓶はございません。
前回のあらばしり同様、袋取り(雫酒、斗瓶取り)でしぼり、火入れ殺菌しない生のまま、濾過もしていない状態です。
②、大吟醸 無濾過原酒中取りしずく絹搾り瓶燗生詰め酒
原料米:兵庫県産山田錦35%精米
アルコール度数:17.2度
日本酒度:+4
酸度:1.4
アミノ酸度:1.1
酵母:協会9号系(M-310)
火入れ:1回(生詰め)
本体価格:2,762円(720ml) *一升瓶はございません。
こちらは、同じく袋取りし、濾過はせず瓶火入れで1回殺菌した生詰め酒です。
絹搾りとあるように、会州一さんでは通常お酒を搾る袋は麻製の袋にもろみを詰めて絞りますが、このお酒は「絹」シルク製の袋に入れて搾りました。
社長婦人の手縫いだそうです。なので「絹搾り」。
麻袋より、繊細で上品に仕上がったそうです。(社長談)
大吟醸なので、小さい仕込み量の上、勿論、蔵元ではこのお酒を鑑評会に出品するので、出品用を別に確保すると、今の状態で出荷するお酒は、きわめて少量ということになります。
このお酒を全国3軒の酒屋で販売いたします。
前回のあらばしりの大吟醸よりもさらに少ない入荷数です。
ご希望の方は、電話かメールにて直接ご連絡下さいませ。
何卒宜しくお願い申し上げます。