鈴木酒造店「磐城壽」

福島民友さんより
道の駅から開く「酒造り」再開の道!鈴木酒造店10年ぶり地元へ2020年07月28日
「浪江の人たちにとって誇りが持てる酒を造りたい」と話す鈴木さん=27日午後、浪江町・道の駅なみえ
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を受け、避難先の山形県長井市で酒造りを行っている浪江町請戸の老舗酒造会社「鈴木酒造店」が来春、同町に完成する道の駅なみえの酒蔵で酒造りを始める。
約10年ぶりの地元での酒造り再開に、社長で杜氏(とうじ)の鈴木大介さん(47)は「準備してくれた関係者や期待してくれている人のため、しっかりとしたものを造りたい」と意気込む。
「日本一海に近い酒蔵」 日本酒「磐城壽(ことぶき)」で知られる同社は海沿いに酒蔵を構え、「日本一海に近い酒蔵」と言われていた。
しかし東日本大震災の津波で酒蔵は全て流失、その後の東京電力福島第1原発事故により町外に避難せざるを得なかった。
避難先の山形県で、後継者不在で酒造りを諦めていた酒造会社を紹介され、移転を決意。2011(平成23)年秋、酒造りを再開した。
震災・原発事故後、町内ではコメの実証栽培などが始まった。「いつの日か故郷の浪江町で酒造りをしたい」。震災9年の節目を迎えた今年3月11日には、長井市の知人らとともに酒蔵のあった同町請戸を訪れた。
8月1日に先行開所する道の駅なみえの敷地には、町の地場産品販売施設として酒蔵などが本年度中に整備される予定だ。この酒蔵の運営会社の公募に応じたのが、鈴木さんだった。 道の駅に酒蔵が整備されるのは国内では珍しいという。
鈴木さんは通年で日本酒の仕込みを行い、一升瓶換算で年間2万本を製造する計画で、リキュールや清涼飲料水の製造も考えているという。浪江町で働く予定のスタッフは現在、長井市の酒蔵で修業中だ。
1日の道の駅開所を前にした27日、納品のため同施設を訪れた鈴木さんは「浪江の素材にこだわらず、新しい価値観や技術で造る酒もあるが、浪江の暮らしに合った酒や、浪江の原材料で造って品評会などでも勝負できる酒。この3本柱で酒造りに取り組みたい」と話した。
震災・原発事故から10年の時を経て、再び始まる故郷の浪江町での酒造り。「自分たちにとっては、第三の創業。浪江の人たちにとって、誇りが持てる酒を造りたい」と力を込めた。

3月11日で震災より丸10年。来る3月20日道の駅なみえ敷地内に磐城壽さん正式オープンとなります。地元浪江に復活となりました。
福島県復興のシンボルです、コロナ禍終息の折にはぜひ皆さまお立ち寄りください。

磐城壽さんより震災関連酒入荷となりました。ひとつづつご紹介申し上げます

■甦る2021■
一滴の水・一粒の米が酒になるように思いやりと心意気の輪は限りなく

スペック:純米吟醸酒火入れ
原料米:さわのはな55%精米
原料米生産者:福幸ファーム
アルコール度数15度
出荷本数:2,200本(一升瓶換算)
クール便設定:無
本体価格:2,600円(1.8L) 1,400円(720ml)

蔵元より
元々このお酒は鈴木酒蔵さんが蔵を受け継ぐ前の「東洋酒蔵」時代に、山形県長井市が循環型社会(農業)を目指し、一般家庭ごみを回収し堆肥に換え、農作物や加工品を作る「レインボープラン認証」を受けた「さわのはな」米を使用し販売しておりました。

福島県内から長井市に避難した方々が、「福幸ファーム」を運営し「レインボープラン」を活用した安心安全な農作物を作っております。「郷の粋」である農業にて積極的に地域コミュニティに加わり交流する姿を見て何か蔵元で出来ないかと考えていた折に、「さわのはな」米での醸造以来を受け、販売にいたりました。

このお酒はいわば避難者が手がけたお酒です。別々の故郷を持ちつつも長井の土で、生きる思いを胸に決め、これに応える様に長井で長年親しまれ何時しか幻の米と呼ばれるようになった貴重な「さわのはな」の種子を農家さんから特別に譲っていただきました。また事有るごとに農業指導してくださった御厚意の詰まったお酒です。
避難者の方が、人とのふれあいを通し気持ちの交流の場を得て益々活動の場が広くなっていってくれれば、そして陽の循環の輪を具現した酒にこの新「甦る」がなれればと思うお酒です。

このお酒は避難児童・生徒たちの支援の酒として避難児童の野外活動支援や福島・宮城の仮設住宅でのワークショップ等の活動をされているNPO「葉っぱ塾」さまへの支援、また被災地で問題になっている文化の分断に対し、食文化を「繋ぐ、甦るプロジェクト事業」を新たに立ち上げ、運用費用に充てる予定です

避難者の方々の状況はその置かれている立場で益々複雑化し、原発災害の根深さを改めて痛感させられます。田んぼから始まる「甦る」の製造・販売を通じ、震災を忘れず微力ながら被災者への明日への一歩へ繋げる事、陽の循環を目指しますので、変わらぬお力添えを頂戴し、一人でも多くの方へお伝え頂けます様宜しくお願い申し上げます。

■2021ゴールデンスランバ■

【 ゴールデンスランバ実行委員会より 】
皆様こんにちは 今年も3月11日が近づいて参りました。
このコロナ禍の中ではありますが、例年通り今年も2021年版【3.11メモリアル酒 ゴールデンスランバ】を発売とさせていただきます。
2021年は震災より10年という節目を迎えます。
本来であれば皆様がお集まりになって震災を風化させない為にこのお酒を介しての交流をしていただく事がこのお酒のあるべき姿なのですが、このコロナ禍により難しい状況にあります。ですが3月11日、静かにでも盃を傾けていただければ幸いです。

『昨年より続くコロナ禍の中、直接人と会ってのお付き合いが遠慮される中、人との繋がりや一体感が希薄となり、これをオンラインで求めても全う出来ない困難な立場の人の存在の報告もあり、この難しい社会状況に接し未だ困惑している人も多いのではと考えます。また、このお酒がこれまで大変お世話になっている飲食業界の皆様に対し心痛めておりますが、コロナがいち早く収束する事を祈るしかないことに歯痒く感じている次第です。
今年は東日本大震災より10年を迎え、振り返りの機会が多い年となる中、人静かにでもこのお酒のコンセプトでもある、「明日のために想いを一つに、被災地と被災者に寄り添う事」を伝えることに意義があり販売することといたしました。
震災を風化させず、亡くなった命と今ある命を尊び結ぶことがこのお酒の使命です。震災から10年を迎える今年だからこそ、この使命を強く意識し多くの人と命が結ばれる事を願います』

皆様のお気持ちをアップして、震災を風化させず、また来る明日の為に想いを一つにして参りましょう。
フェイスブックページhttps://www.facebook.com/groups/1551528435170989/で昨年同様ご交流いただけます。

解禁日:店頭及びオンラインショッピングにて販売を始めます。3月11日開封でお願い致します
仕込み:R2BY
スペック:生もと造り純米吟醸生酒
原料米:福島市産「夢の香」100%使用(契約栽培米100%)
精米歩合:55%
酵母:協会6号
度数:15度
火入れ:なし(本生)
クール便設定:有
本体価格:3,000円(1.8L)、1,500円(720ml) *東北地区取扱店のみの販売です

今期は割り当て出荷となり例年の半分以下の入荷となりました。誠に申し訳ございませんがおひとり様1本の販売と致します

銘々縁起
千葉県から東北の太平洋沿岸には広く安波信仰が残っております。浪江町請戸蔵の地区鎮守である苕野(くさの)神社は式内社で、毎年2月に大祭である安波祭が執り行われておりました。地元では「安波様(あんばさま)」と呼ばれ、近県の漁業関係者等からも信仰を集めた賑やかな祭です。また、本企画発案者である山形市「正酒屋六根浄」熊谷様の出身地である気仙沼にも安波山があり、同様の信仰の場となっておりました。それぞれの頭文字を取った「S×Rの安波」からビートルズのゴールデンスランバーを連想しました。歌詞が「かつてそこには故郷へと続く道があった かつてそこには家へと続く道があった」から始まるあたり、単なる偶然とは思えませんでした。「あんばさま」が今回の酒を導いてくれた、そう感じています。※この酒は東北太平洋沿岸の安波信仰が残る各お社様に奉納した後、出荷させて頂きます。

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