今日は久しぶりに雨模様の会津若松でした。暑さもひと段落です。本日13日入荷のお酒をお知らせいたします。
■別品べっぴん彌右衛門■
規格:生酛造り純米吟醸酒
原料米:自社栽培喜多方産夢の香55%精米
日本酒度:非公開
度数:16度(原酒)
火入れ:瓶詰め時1回(無濾過)
本体価格:2700円(1.8L)
喜多方市大和川酒造さんより別品シリーズです。「通常の倍以上の時間をかけて、じっくり自然由来の微生物の力だけで醸造する生酛仕込法で出来上がったお酒です。綺麗な甘みと伸びのある柔らかな酸味が特徴的な深みのある純米吟醸酒です。蔵の周りで自社栽培した酒米、その米を育む飯豊の伏流水、蔵の中にいる天然の微生物、喜多方の風土で生きる人間の技、すべてが酒の中に調和します。 杜氏 佐藤哲野」
香りは控えめ、口に馴染む親しみやすい甘さと、辛味を伴う力強い酸が特徴。互いに主張しながらの甘辛のメリハリも面白く、上手にまとまっています。飲みやすく仕上がっていはいますが、類まれなる凝縮感のある懐の深いお酒。冷は勿論、常温や御燗も抜群に美味しく頂けます。
そしてお待たせしましたのしろうまも登場です。
■磐城壽「標葉にごり」純米吟醸活性にごりa.k.aしろうま■
夏限定標葉(しねは)にごり滋味爽快酒
造り:純米吟醸活性にごり(濁り酒仕立て)
原料米:夢の香55%精米
度数:16度
出荷本数:1,000本
本体価格:1800円(720ml)
固体発酵を取り入れた、どぶろく仕立て純米吟醸酒です。ムースの様な触感と上品な甘味と爽やかな2次発酵による発泡感です。プロが作るドブロクはべらぼうに美味かった!濃厚なプレミアムカルピスソーダ?と言いましょうか?米粒の残らないトロトロで濃厚、甘味も爽やか、ガス具合も丁度良し。文句なしオススメです!注意書きをよくお読みになりご賞味くださいませ。
■注意■
5合(900ml)容器に4合(720ml)詰めてあります。
スクリューキャップは穴あき仕様です。必ず立てて保管ください。
瓶に注意書きが書いてありますので、開栓には充分ご注意ください。
蔵元より・・・・
標葉(しねは)とは、福島県双葉郡の北部の浪江町・双葉町・大熊町の地域を指し、元の酒蔵のあった請戸が縁起という古の豪族「標葉氏」が所有していた土地です。南朝方であったため、北隣の相馬氏と中央政権によって滅亡されますが、その後相馬氏の支配にあっても当地域を標葉郷と呼び、長い歴史を持つ相馬野馬追祭りでもその名残を見ることが出来る、地域の人たちには馴染みのある地名です。
また標葉氏と同時代の南の楢葉(ならは)氏が支配していた地域と標葉氏が支配した地域を併せると今の双葉郡の地図に近いことと、この二つの葉をとって今の双葉郡の呼称由来になっております。
この標葉氏を祀った神社が浪江町苅宿地区にある標葉神社であり、氏子の方々が11月の新嘗祭に奉納するのを目的に境内の御神酒殿で御神酒(どぶろく)を醸して参りました。
平成18年、知人がこの神社の氏子総代に就いたのがきっかけで、この神社の御神酒造りを知ることとなり見学する機会を得ました。仕込みはまだ夏の名残がある秋の彼岸、どぶろくだけでなく酒の仕込みには不適切な時季であるにも関わらず、これを安全にそして可能にしていたのが、、固体仕込と言う独自の手法でした。
弊蔵ではこの固体発酵の考えをより特徴的な工程として、新鮮な真夏のにごり、そして独自性溢れる地域のどぶろくから新しい飲み方のスタイルの提案が出来ないかと、H18BYから試験醸造を開始し、震災2年前の20BYより販売を開始いたしました。
地域文化が育んだ独自性と今までにない触感の酒であったため、地域性を現したラベルにしたいと、かつての僧侶たちがどぶろくの隠語として用いた「しろうま」を、青ひびの走り駒が特徴である浪江町大堀地区の国指定伝統工芸品「大堀相馬焼」の駒絵師に描いて頂きました。
出荷当時、土着文化を色濃く反映した商品が次第に受け入れられる様を目の当たりにして、言葉に出来ない喜びを感じておりましたが、あの原発事故により標葉地域の浪江町を含む3町は警戒区域に指定されたまま帰町の目途は立たず、改めてこの酒が持つ意味の重さを感じ事業再開の際は必ず再販したいと考えていた酒です。
期せずして土着の文化を載せた商品が、浪江町・標葉地域のアイデンティーを背負う形になってしまいましたが、発売当初からこの「標葉にごり」は自由な発想で、飲みのスタイル・提供法・そして料理まで様々な活用法を売り手・飲み手から頂戴し育ってきた商品でもありますので、飲み手の方々に幅広くアプローチし、その中でも標葉
地域、そして福島県を意識していただければ幸いと考えております。
6月の店休日は毎週日曜 5日、12日、19日、26日です。実店舗・WEB業務ともにお休みさせて頂きます。営業時間以外は留守番電話対応とさせて頂きます。何卒宜しくお願い申し上げます。