新酒が続々届いておりますのでひとつづつご紹介申し上げます。まずはお待たせいたしました稲川酒造さんより七重郎赤ラベルのうすにごり、超限定です
■七重郎純米吟醸無濾過生原酒袋吊りうすにごり■
原料米:五百万石55%精米
度数:16~17度
日本酒度:+2
酸度:1.4
火入れ:なし
本体価格:3,667円(1.8L)、2,046円(720ml)
純米吟醸(赤ラベル)の新酒うすにごり生酒です。通常は圧搾機(油圧)でもろみを搾りますが、このお酒は、お酒を搾る酒袋(9L容)にもろみを入れ、無加圧で自然落下したしたたる雫のみを集め瓶詰めしました。時間と手間の掛かる、贅沢で貴重なお酒です。若々しいフレッシュな吟醸香としっかりとした旨味が特徴です。オリは瓶底うっすらたまる程度です。
天明さんからは中取り弐号と夢の香40純米大吟醸
■天明中取り弐号■
スペック:純米吟醸無濾過生おりがらみ
原料米:会津産美山錦55%精米
酵母:福島 うつくしま夢酵母(f701)
日本酒度:+3
酸度:1.3
度数:15度
火入れ:なし(無濾過生原酒)
本体価格:\2700(1.8L)、\1350(720ml)
福島県開発の夢酵母と会津坂下産「美山錦」の組み合わせ。酒袋を「ふね」と呼ばれる古式に圧搾機でゆっくり搾りました。お酒を絞る際、一番バランスが良く美味しいと言われる「中取り」部分のみ(最初と最後の部分は除きます)瓶詰めした本生のおりがらみです。
蔵元からのコメントです。
弐号のコンセプトはドライ&ライト。ドライな部分と旨味の融合にチャレンジし、更なるブラッシュアップを加えました。優しい大らかな柔らかさを求め、酸度をアミノ酸度を抑える努力を致しました。透明感も増していると思います。優しく沁み込み余韻のキレも良い感じで表現できました。
口当たりは思いの外ソフト、優しく香るGフルーツや桃のフレイヴァを感じます。軽やかなほっこりした甘みにおりが絡み苦みを伴うドライで辛いニュアンスも見せ、瑞々しいボディは軽やかに流れて行きます。天明らしい酸は控えめでその分甘みが伸びやかで全体的にやわらかい印象。ドライ&ライトのキーワードがぴったりな1本。これは飲み逃せません。
■天明純米大吟醸夢の香40■
原料米:会津産夢の香40%精米
酵母:自社酵母NATSUKI+F701(酒ブレンド)
日本酒度:-1
酸度:1.4
アルコール度数:16度原酒
火入れ:1回熱酒急冷
本体価:4,300円(1.8L)、2,150円(720ml)
「夢の香」は福島県農業試験場において、「五百万石」に替わる良質な酒造好適米品種 を育成する目的で、1991年、「八反錦1号」を母、「山形酒49号」(のちの「出羽燦々」)を 父として人工交配し、育成された系統であります。自分たちと同じ土地で育ち、そこに立ち、同じ陽に当たり、同じ風に吹かれ、同じ水を飲み、ふくしま会津に育った米と共に酒造りに向かう。天明立ち上げ時より大切にしてきた想いが、震災以降ぶれない強い軸となりました。地元会津のみずほ農園さんの手によって育てられた夢の香を40%まで精米、二つの仕込をブレンドしました。旨みと特徴的な酸味のバランス、天明らしさを大切に醸しました。天明速醸もと最高峰のお酒です。是非ご賞味ください。
最後は同じく会津坂下町豊国酒造さんから純米大吟醸初しぼり
■豊久仁純米大吟醸初しぼり生原酒■
原料米:会津坂下町産契約栽培五百万石
精米歩合:50%
酵母:M310
火入れ:なし(生原酒)
度数:16度
本体価格:3,200円(1.8L)、1,600円(720ml)
新酒しぼりたて、契約栽培会津坂下町産五百万石米で仕込みました純米大吟醸の初しぼり生原酒ですキウイフルーツ、マスカット、青りんごなどを思わせる清々しい吟醸香。甘みは瑞々しく軽やか、微かに感じる若い苦みが心地好い飲み口。ボディは軽快でスッキリ、大吟醸の綺麗な旨味を乗せて気持ち良く流れて行きます。新酒らしさを見せながら、全体のバランスもすこぶる◎な仕上がり。値段もお手頃、文句なしおススメです