会津若松市河東町の米生産農家「谷邦弘」さん(写真中央)が生産した「美山錦」を、会津若松市の「鶴乃江」「会州一」「辰泉」の三蔵元が純米吟醸酒を醸すと言う長年の企画が形になりました。昨日お披露目会が開催されまして本日入荷となりました。
会津若松市内の蔵元3社が、市内河東町の酒米生産農家「谷邦弘」氏が生産する酒米「美山錦」を使いそれぞれのの環境・酒造りのの技法を生かした酒造りを行いました。谷氏の田んぼは市内河東町の磐梯山麓の丘陵地、穏やかな風の吹く酒造好適米の栽培適地にあります。そこで大切に育てられた契約栽培米を原材料といたしまして個々の個性を活かした純米吟醸酒に仕上げました。
米造りのプロ「谷邦弘」氏が栽培した会津産美山錦の高いポテンシャルと、蔵ごとの風味や味わいの違いを是非お楽しみください。
会州一バージョン
含みは程よく華やか。青りんごや桃の様なニュアンスを感じます香り、程々の甘味は大吟醸の様に上品、苦辛い酸の要素はしっかりとしていて、洗練されていますが力強い口当たりです。伸びてくる甘味はやはり大吟醸の貫録で気品があり、軽やかに程よく華やかに広がります。酸っぱい系の酸味は苦みを引き連れ確かな辛さを形成します。3社の中では一番味にメリハリのある輪郭のしっかりとしたボディです。のど越し・余韻にも辛さを残し、ドライなキリリと引き締まる良いまとまり方です。
続いて辰泉バージョン
すうと口に馴染む含み、香りは大変穏やか、梨やピーチの様なニュアンス。甘みも控えめ、大吟醸の様な上品な酸が特徴の口当たりです。貴賓のある甘酸っぱい酸に引かれながら、旨味は洗練された透明感のある綺麗なもの。下の方にじんわりと感じる苦辛さが安定感のあるしっかりとしたもので味わいはぶれずに、綺麗な旨味が上を泳いでいきます。のど越し・余韻の辛さは確かなもので日本酒度+1以上のキリリとした締まり具合。食中酒にも適した、クセのない大変良い辛口酒です。
最後は鶴乃江酒造バージョン
梨や南国系の果実の香り、華やか過ぎず程よくフルーティな含み、親しみやすい優しい甘味、瑞々しい酸も気持ち良い柔らかい口当たりです。ボディはしなやかで、弾力性のある柔らかいもの。果物の皮に例えられるような皮の苦みのスパイスが味わいを丁度良く引き締めます。のど越しの切れも良く、余韻の辛さも◎。食中酒にも適した、嫌な癖もない大変良い仕上がりです。
どうぞ宜しくお願い致します。
続きましての本日の入荷です。
■天明ちょいリッチ47亀の尾純米大吟醸■
麹米:兵庫県産山田錦40%精米
掛米:会津坂下産亀の尾47%精米
使用割合:山田錦21%、亀の尾78%
酵母:自社酵母NATSUKI
度数:15.3度
日本酒度:+1
酸度:1.8
火入れ:1回火入れ
本体価格:3,500円(1.8L)、1,750円(720ml)
天明の新しい「ちょいリッチ47」シリーズです。
普段気軽に飲むお酒よりちょいリッチな(すこし贅沢)がお酒がコンセプトです。
①、価格は3,500円税抜き
②、麹米は山田錦40%精米
③、酵母は自社酵母NATSUKI
というルールでお出ししていきます。このお酒は掛米に会津坂下産亀の尾米を使用しました。無加水の原酒タイプです。
開けたてはピチピチを感じるようなフレッシュ感。さすがの貫録を見せる上品な甘み、甘酸っぱい酸も軽やかで大変爽やかな口当たりです。雑味のないクリアーなボディで、上品な甘酸っぱさが気持ち良く広がります。辛さの要素となる苦み渋みもピュアーで素直、余計なエッセンスもなくスマートな構成です。要所要所の大吟醸の貫録を感じるのは良いアクセントとなっています。のど越しの切れも流石。余韻も軽く、ドライさに加え、甘みが気持ち良くフェイドアウトしていきます。蔵元孝市くん26BVYで一番のお気に入りの仕込だそうです。これで太鼓判ですね。迷いなく是非どうぞお試しください。
9月のお休みは毎週日曜日。6日、13日、20日、27日です。実店舗・WEB業務ともにお休みさせて頂きます。営業時間以外は留守番電話対応とさせて頂きます。